有言実行の金メダル。大舞台でも揺るがない冷静なマインド
12月末に学校に来てくれた時、「金取ってきます」って言ってくれたよね。有言実行してくれて先生たちもすごく嬉しかったんだけど、あの時はどれくらいのパーセンテージで金メダルが取れると思ってた?
ありがとうございます!あの時はいつもみたいに勢いで言っちゃったところもあるんですが、コンディション的には絶対にメダルは取れると思っていました。ただ、メダルの色よりも「悔いなく自分のやるべきことができれば満足だ」という気持ちが一番大きかったですね。
オリンピック男子ビッグエア決勝の当日、パブリックビューイングで応援していて、2本目失敗した時に「あっ」と思ったんだけど、3本目直前のスタートラインではどんな気持ちだったのかな?
ワールドカップなどでも2本目でこけて3本目を迎えることは多かったので、「あ、いつもの感じだな」という感覚で焦りはありませんでした。周りの人は心配したかもしれませんが、自分自身は冷静でした。スタート直前は、2本目でミスした部分をどう修正するかだけをコーチと話し合って集中していました。学校からの応援も力になり、有言実行で結果を残せたことを本当に嬉しく思っています。
厳しい言葉と地道な基礎練習が教えてくれた「原点」の大切さ
私が学年主任として、「応援してくれる人たちが費やしてくれている時間があるのだから、大好きなスノーボードをするためにも学校生活をきちっとこなそうね」と指導したこともあったけれど、今振り返ってみてどうかな?
あの時の指導のおかげで、結局「原点」が一番大事だと今は強く思っていて、初心を忘れずにきちんと向き合う姿勢が大切だと、今の立場になって改めて感じますね。これから社会に出た時にも絶対に必要になる部分なので、高校時代に先生方が愛情を持ってしっかり指導してくださったことは、今の自分に確実につながっていると心から感謝しています。
そうした「原点」を大切にする姿勢は、スノーボードの練習や競技にも活きていると感じる?
はい。競技の練習でも、高回転の派手な技ばかりではなく、地味でキツい基礎練習をかなり大事にしていて、そういった部分を徹底したからこそ今回の大会でもミスなく飛べたんだと思います。当時は親からの厳しい言葉などに対して「ずれてるのかな」と思うこともありましたが、そのおかげで「あ、やばいな」と気づき、道を外すことなく軌道修正することができました。
満足せず、さらなる高みへ。夢を追う未来の後輩たちへ
1つの目標だった金メダルを獲得したけれど、これからの目標や展望はどのように思い描いている?
今回のオリンピックは、スロープスタイルで予選通過できず悔いが残っているので、自分としてはまだ満足いく結果ではありませんでした。だから4年後は、同じくスノーボードをしている弟と一緒にオリンピックに出場して、ビッグエアとスロープスタイルの2種目で金メダルを取れるように調整していきたいです。
最後に、翠松高校の在校生や、これから入学してくる中学生たちへメッセージをお願いします!
高校生活はこれから先の人生が決まる大事な時期です。自分がこれからどうしていきたいか、どうなりたいかをしっかり思い描いて、その目標に向かって真っすぐ突き進んでほしいです。翠松高校には夢を応援してくれる先生方がいるので、もし道に迷いそうになったら、一度「原点」に帰って自分を見直して、安心してチャレンジし続けてください!